呉 護衛艦一般公開

更新2005/10/19
公開2005/10/15
撮影2005/09/11

蛞蝓なめちゃん


呉に行ってまいりました。大和ミュージアム やら 江田島 やら、あれこれ見物してまいったわけですが、これは海上自衛隊の護衛艦一般公開レポートです。
海上自衛隊呉基地では、毎週日曜日に護衛艦の一般公開をしております。平日の見学は事前の申込みが必要ですが、日曜日は直接基地に行けば乗艦できるのであります。ただし上甲板のみで、艦内に立ち入ることはできましぇん。
呉駅からはタクシーでまいりました。

呉駅南東数キロのところに基地がございまして、埠頭のFバースだそうです。
「鉄のクジラとツーショット」でございます。

入口の受付でバッジをもらいます。
自衛官専用の駐車場は、艦ごとに分かれています。日曜日なので、ほとんど空いています。

石川島播磨重工業(IHI)の工場が見えます。煉瓦造りの建屋があったりして、歴史を感じさせます。

輸送艦 しもきた(4002)が停泊しています。

桟橋の手前に受付がありまして、住所氏名を記入します。

日によって公開される艦が違います。9月11日は練習艦 あさぎり でした。練習艦といっても半年前まで現役だった艦でございます。
向かって左側の艦(3516)です。あさぎり型の1番艦でつ。右(3513)は練習艦 しまゆき。

この日のこの回は、バスの団体さん99人を含む127人が見物いたしました。この桟橋には、あさぎり(3516)、しまゆき(3513)、ひえい(142)、うみぎり(158)、いなづま(105)、さみだれ(106)の6艦が停泊しておりました。

桟橋側の しまゆき を経由して、あさぎり に渡ります。艦と艦の間の水面はゴミだらけでした。あはは。

A4のパンフレットをいただきました。

前甲板。艦首にはためく日章旗が美しいです。

主砲です。62口径76ミリ速射砲のようです。若い自衛官のかたが質問に対応しておられます。

砲塔には吊環があります。右は上甲板から艦内に入るハッチ付階段。立入り禁止です。

対潜水艦用アスロック。

実は隣りの艦(しまゆき)の装備を眺めた方が、邪魔な人がいなくて見やすいのであります。

左は艦橋のベル。右は艦のまんなかへんから、てっぺんを見たところ。

樽のような救命いかだ。左は東洋ゴム製。右の黒いのはよく覚えておりませんが、ブリジストンだったような気がします。

右舷魚雷発射管。右上は しまゆき の右舷魚雷発射管を あさぎり から見たところ。

後甲板には、短SAMランチャー。右下は あさぎり から見た しまゆき のランチャー。右上の空洞は哨戒ヘリコプターの格納庫でせうか。

外から後甲板を眺めます。軍艦旗が美しいでつ。

桟橋から、他の艦を見物します。まずは はるな型護衛艦 ひえい(142)。

船体後部の ひえい の文字。さらに後部に繋がれた内火艇にも、しっかり ひえい と書かれています。

むらさめ型護衛艦 さみだれ(106)。護衛艦の煙突は、円筒ではなく四角いでつ。原子力推進だと、こーゆー煙突は要らなくなるわけですが、日本では原子力船の開発が進みません。

港といえば、カモメでございます。しっかりうんこもいたします。

しまゆき型練習艦 しまゆき(3513)。右側に あさぎり が重なっています。

おおすみ型輸送艦 しもきた(4002)。

左は掃海艦 みやじま(690)。右は補給艦 とわだ(422)。


アレイからすこじま

見物を終えて、ちょっと足を伸ばしますと、日本でただひとつ、公園から潜水艦が眺められるといふ アレイからすこじま がございます。門を出てほんの1〜2分の距離です。大砲が並んでたりします。アレイ(alley)といふのは小径のことのようです。

潜水艦桟橋です。この中には入れません。

セイルに目玉のような耳のようなものがついているのは、はるしお型ではないかと思います。

後ろに見えるのは、はつゆき型護衛艦 まつゆき(130)と、訓練支援艦 てんりゅう(4203) ではないかと思います。

音響測定艦 ひびき(5201) です。双胴船です。

その昔使われたクレーンが残されています。

魚雷の揚げ下ろしに使ったそうです。中に入れます。


歴史の見える丘

さて、呉市街まで歩いて戻ることにしました。
炎天下、ポカリスエットを飲みながらてくてくてくてくと歩いていると、テニスコート横に、大和神社というのがありました。

で、護衛艦見学の基地のそばに石川島播磨の工場がありましたが、そこに戦艦大和を作ったドックがあります。例の煉瓦建屋の奥です。

大和のドックは、現在のアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド呉工場にあったようです。アイエイチアイ=IHI というのは、Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. の略称でございますね。

そして、そこを見おろせる場所に、歴史の見える丘 というのがあります。
記念碑がありますが、大和の艦橋そのものです。裏側には46センチ砲の断面図が原寸でデザインされています。

正面にまわると、「噫戦艦大和之塔」と書かれています。

大和を建造したドックの煉瓦です。
造船船渠/起工 明治四十一年十一月/竣工 明治四十四年三月 と、右から彫られています。

何だかよく分かりませんが、あれこれの記念煉瓦のようです。

丘から市街方面を眺めます。右の画像のまんなかへん、緑のドームが呉港ターミナルビルで、その左にある赤茶色の建物が、大和ミュージアムでございます。白いパラボラアンテナは、宇宙からの侵略に備える地球防衛軍の秘密基地です。

海上自衛隊の官舎がありました。青山南第3宿舎。ふつうの鉄筋アパートです。

さらにてくてくてくてくと歩いてまいりますと、呉地方総監部 でございます。そばの歩道橋には「総監部前歩道橋」という名がつけられています。

海上自衛隊 呉地方総監部 という看板のほか、「呉警備隊」「呉造修補給所」「呉基地業務隊」「呉衛生隊」「呉システム通信隊」「呉地方警務隊」「呉地方情報保全隊」という表札もかかっております。

んでもって、呉阪急ホテル に到着いたしました。右は部屋から呉駅を見下ろした図。

翌日は、江田島大和ミュージアム にまいります。


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