横須賀 軍港めぐり

更新2004/05/07
公開2004/05/04
撮影2004/05/02

蛞蝓なめちゃん


えー、5月2日に 横須賀軍港めぐり をしてきました。横須賀の米軍基地と海上自衛隊基地を海から眺めるというツアーです。

夏休み期間の土日祝日とゴールデンウィークに、1日1便だけ出ております。運行しているのは、有限会社トライアングルで、WEB から予約できます。三笠公園の三笠艦尾(写真の右手)近くに乗船券売場がありまして、すぐ先の三笠桟橋から13時出航でございます。乗船開始は12時50分からなのですが、12時30分ごろには、カナーリ行列ができておりました。観光バスのコースに組み入れられておるようです。

[三笠公園]

[乗船券 表] [乗船券 裏]

船は90人乗りの「シーフレンド1号」です。1階に操舵室とトイレがあります。2階デッキにはテーブルとイスが、しっかり床に固定されていました。ほぼ満員です。子供からお年寄り、おばさん、ヲタの皆さんまで多彩な顔ぶれです。2階の先端が最上席のようで、続いて左舷側がよさげなのですが、既に満席で、2階後ろのデッキ右側のイスに腰をおろしました。出発前からかなり揺れております。

[Sea Friend 1]

コースは左下の図のようになっております。乗船時にもらった A4/1c/8page のガイドの一部です。所要時間は約55分でございます。ちなみに、右は昭和20年の地図です。

[軍港めぐり案内図] [横須賀海軍港MAP]

13時。船は定刻通りに出発。船内には録音テープによるアナウンスが流れます。横須賀の歴史とか、要するに概略説明ではなかったかと思われますが、内容はサパーリ覚えておりません。

左手に赤灯台、右手に猿島を見ながら、いったん防波堤の外に出ます。あいにくの曇り空で風が強く波が高く、船は前後左右に大きく揺れます。何かにつかまっていないと立っていられません。デッキにいた子どもが数人、波にさらわれました。あはは。嘘です。

[灯台] [猿島]

海の上に怪しいコンクリートブロックが並んでおります。機雷検査の施設で、船の磁気特性を調べるのだそうですが、よく分かりません。解説は録音ではなく、生のオサーンになります。

[謎のブロック]

港に入ります。基地が見えてきました。進行方向の左が米軍基地、右が海上自衛隊基地です。第七艦隊旗艦ブルーリッジ(Blue Ridge)は大規模改修のため6号ドックに入っており、ブリッジに緑の覆いがかかっていてよく見えません。現在は、第三艦隊から異動した旗艦コロナド(Coronado)がブルーリッジに代わって任務についているそうです。期待の空母キティホーク(Kitty Hawk)は出動中で不在でございました。

[ブルーリッジ] [コロナド]

こちらはよく分からない船。艦名のアナウンスがあったようですが、外国の船の名前は聞きとれません。なにしろ「コロナド」だって「コロラド」と聞き違えてたくらいです。家に帰ってイソターネッツで調べてようやく判明したような次第でございます。

[こっち側から] [あっち側から]

海上自衛隊の潜水艦。「おやしお型」か「ゆうしお型」か「はるしお型」か、サパーリ分かりません。あはは。
横須賀の第2潜水隊群には「おやしお」「うずしお」「なるしお」「たけしお」「ゆきしお」「さちしお」「わかしお」の7隻が在籍しているようですから、この中のどれかとどれかではないかと思われます。
潜水艦手前に浮いているオレンジ色のブイは米軍の領域を表しており、第2潜水隊群は米軍基地に間借りしているのだそうです。

[遠く] [近く]

艦隊の主軸となる護衛艦「むらさめ」型が3隻。左から101番「むらさめ」。107番「いかづち」。102番「はるさめ」。

む ら さ め 型
基準排水量:4,400 t 主要兵装:高性能20ミリ機関砲×2
62口径76ミリ速射砲×1
VLS装置一式
3連装短魚雷発射管×2
SSM装置一式
対潜ヘリコプター×1
長さ:151 m
幅:17.4 m
馬力:60,000 PS
速力:30 kt
定員:165名

[右舷がわから] [前から]

110番「たかなみ」と111番「おおなみ」は「たかなみ型」。いずれも2003年3月竣工の新型護衛艦。
171番「はたかぜ」はミサイル護衛艦「はたかぜ型」。
174番「きりしま」は、ゆーめーなイージス艦「こんごう型」。「きりしま」はイラクから帰ってきたところです。

た か な み 型
基準排水量:4,650 t 主要兵装:54口径127ミリ単装速射砲×1
20ミリCIWS×2
90式SSM4連装発射筒x2
アスロックSUM/シースパロー短SAM用32セルVLS×1
3連装短魚雷発射管×2
哨戒ヘリコプター×1
長さ:151 m
幅:17.4 m
馬力:60,000 PS
速力:30 kt
定員:165名

は た か ぜ 型
基準排水量:4,600 t 主要兵装:高性能20ミリ機関砲×2
54口径5インチ単装速射砲×2
誘導弾発射装置一式
SSM装置一式
アスロック装置一式
3連装短魚雷発射管×2
長さ:150 m
幅:16.4 m
馬力:72,000 PS
速力:30 kt
定員:260名

こ ん ご う 型
基準排水量:7,250 t 主要兵装:イージス装置一式
VLS装置一式
高性能20ミリ機関砲×2
SSM装置一式
54口径127ミリ速射砲×1
3連装短魚雷発射管×2
電波探知妨害装置一式
対潜情報処理装置一式
長さ:161 m
幅:21.0 m
馬力:100,000 PS
速力:30 kt
定員:300名

[右舷がわから] [左舷前から]

423番は洋上補給艦「ときわ」。5104番「わかさ」と5105番「にちなん」は海洋観測艦。

[手前が「ときわ」] [海洋観測船]

吾妻島は人工的に水路を作って島にしちゃったものだそうで、燃料弾薬の倉庫になっています。在日米軍への補給はすべてここを起点に陸路輸送されるそうです。
陸と海を結ぶ米軍のシャトルが水路を横切ります。

[吾妻島] [荒井掘割水路]

水路の両側は緑の山。水路を抜けると長浦港で、横須賀海上保安部の巡視船「たかとり」が停泊しておりました。ブルーの三本線がかわいいですね。

[荒井掘割水路] [たかとり]

168番「たちかぜ」は、護衛艦隊旗艦だそうです。護衛艦隊には横須賀の第1護衛艦隊群、佐世保の第2護衛艦隊群、舞鶴の第3護衛艦隊群、呉の第4護衛艦隊群があるそうですが、その総大将であります。昔なら連合艦隊旗艦「大和」でございますね。
「たちかぜ」は、1976年竣工のミサイル護衛艦ですが、1998年に改造して後部砲塔を撤去し、司令部を設けたのだそうな。

た ち か ぜ 型
基準排水量:3,850 t 主要兵装:54口径5インチ単装速射砲×2
高性能20ミリ機関砲×2
誘導弾発射装置一式
アスロック×1
3連装短魚雷発射管×2
長さ:143 m
幅:14.3 m
馬力:60,000 PS
速力:32 kt
定員:230名

[手前が「たちかぜ」] [左舷後ろから]

123番「しらゆき」、125番「さわゆき」、122番「はつゆき」。いずれも「はつゆき型」で、対潜哨戒ヘリを搭載しています。左上の写真でも、「たちかぜ」の向こうにぽっかり口をあけて並んでいますが、ヘリ格納庫の口でございます。
1番艦の「はつゆき」竣工が1982年ですから、既に旧式となっておるようで、護衛艦隊ではなく、横須賀地方隊の所属となっております。

は つ ゆ き 型
基準排水量:2,950 t 主要兵装:62口径76ミリ速射砲×1
SSM装置一式
短SAM装置一式
アスロック装置一式
3連装短魚雷発射管×2
対潜ヘリコプター×1
高性能20ミリ機関砲×2
長さ:130 m
幅:13.6 m
馬力:45,000 PS
速力:30 kt
定員:200名

[手前が「たちかぜ」] [右舷がわ]

再び防波堤を出て高波にもまれ、赤灯台から三笠桟橋に戻ります。強風にもかかわらず、堤防には釣り人さんがたくさんおられました。

[赤灯台] [三笠]

海の上は風があって波しぶきが飛んできます。ウインドブレーカー等の着用をお勧めします。帽子は脱いで鞄にしまっておきましょう。艦船の多くは進行方向の左側に停泊しています。トイレの「使用中/空き」札は手動です。「使用中」になっていても空いていたりします。軍港めぐりのあとは、記念艦みかさ を見物しましょう。


えー、最後に関係リンク集でございます。

軍港めぐりのお知らせ

海上自衛隊 横須賀地方隊

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防衛庁

護衛艦 なち (ファンサイト)


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