公開 | 2006/10/30 |
撮影 | 2006/10/28 |
11月1日は自衛隊記念日であります。防衛庁設置法が施行されて自衛隊ができたのは1954年7月1日なのですが、7〜10月は災害出動が予想されるので、気候のいい11月に記念日を設定したのだそうです。この自衛隊記念日に合わせて、3年に1回くらいのペースで観艦式がおこなわれるわけですが、今年(2006年)は10月29日、横須賀で開催されました。
この日に先だつ1週間ほど、記念行事として、コンサートや満艦飾や電灯艦飾や艦内一般公開がとりおこなわれたのであります。一般公開は横須賀、木更津、横浜の3地区6会場で、このレポートは10月28日に横浜新港(9号岸壁)の さわぎり(DD157) と あぶくま(DE229) を訪れたときのものです。
呉で あさぎり を見物したときは上甲板だけしか見られませんでしたが、このたびは艦内、艦橋にも入れてもらえたのでございます。
さわぎり は あさぎり型 の7番艦だそうです。あぶくま は あぶくま型 の1番艦ですね。会場は、このへん でございます。みなとみらい線みなとみらい駅からパシフィコ・万葉倶楽部の横を通って徒歩約20分。赤煉瓦倉庫のちょっと手前。馬車道駅からだとまっすぐ海に向かって15分。
パシフィコを過ぎて国際橋にさしかかると、艦が見えてまいります。手前が DE229 あぶくま、奥が DD157 さわぎり です。
てくてくと海ぞいに新港に向かいます。艦上に人がたくさんいます。
向こう岸の瑞穂埠頭には、DD130 まつゆき と、ASE6102 あすか が停泊しております。まつゆき は はつゆき型 の護衛艦、あすか は艦載兵器の試験艦だそうです。
満艦飾です。
埠頭の正面入口を経て、受付へ。テントで手荷物検査を受けます。バッグの中の三脚が引っかかりました。呉では住所氏名等を書かされましたが、今回は手荷物検査だけです。
あぶくま という横断幕がかかっていますが、右側の艦は さわぎり です。
さわぎり 経由で あぶくま にも行けます。階段等、艦内の狭いところは一方通行になっていて、左は あぶくま からの帰り口。さわぎり の乗艦口は艦尾方向にあって、行列ができております。
乗艦します。
さわぎり のプレート。煙突の上には、なんだかよく分からない旗にまじって日の丸も見えます。
このようなものをいただきます。右は観艦式のパンフレット FLEET REVIEW 2006。なぜか英語版。
FLWWT REVIES には安倍晋三総理大臣がトップに掲載されております。裏表紙は2006自衛隊観艦式のシンボルイメージ。
行列が続いています。艦尾方向に瑞穂埠頭の あすか が見えます。埠頭のフェンスの奥の看板には「危険 この先 海」と書かれています。飛びこんじゃうクルマがあるのでせうね。どぼーん。
左舷側3連装短魚雷発射管。
短艇と救命イカダ。お湯をかけると膨らんでゴムボートになる。
艦上からベイブリッジが見えます。
対空ミサイル シースパロー。
シースパローの説明パネルと安全守則。
こんな感じ。向こう側が見える。
艦尾にはためく軍艦旗。
お隣り、あぶくま の艦尾。大観覧車からランドマークタワー、クイーンズスクエア、インターコンチネンタルホテルを背景に、いかにも横浜でございます。
狭くて急な階段を降りて、艦内に入ります。あちこちにパイプやバルブがあります。
ラウンジのようなところ。記念スタンプが置いてあります。
これです。
広報ビデオの垂れ流しとかパネル展示。ウォータークーラー、電子レンジ、自動販売機が並んでいます。
操縦室。艦橋がやられてもこの部屋で艦を動かすことができる。
いろんなファイルがある。机の上に 晋ちゃんまんじゅう を発見。
右舷甲板に出ます。軍艦旗がここにもありました。
チャフ。金属片などを射出して敵ミサイルを攪乱するのだそうです。右は旗置き場。
あぶくま を眺める。
20mmバルカン砲。
(後部) | (側面) |
(斜側面) | (斜正面) |
機関銃というよりロボットのようでございます。右は弾丸(模擬弾)。
艦首方向。
左は双眼鏡。右は射撃指揮装置(三菱電機製)。
ブリッジの中。
舵輪。ずいぶん小さい。乗用車のハンドル並み。
アスロック。対潜ロケット魚雷でございます。
76mm速射砲。
砲塔後部のハッチを開けたところ。自動化されていて、中の人はいない。
砲弾。いちどに80発が装填できるそうです。
あぶくま(左) と さわぎり(右)。
さわぎり艦首。こんなとこで電話するなよ。
両艦の間にはクッションが設置されておりました。
あぶくま のパンフレット。右は艦内でもらった自衛官募集パンフ。
艦尾側ハープーン対艦ミサイル。
喫煙所と20mmバルカン砲。
左は さわぎり のヘリポート。翌日の観艦式典にそなえて、パイプ椅子が並べられております。
右は あぶくま。右のロープには旗が、左のロープには電球が吊るされております。満艦飾は5時までで、6時からは電灯艦飾になるのでございます。
あぶくま のラウンジのようなものは、かなり狭かったです。テーブルの下に怪しい棚のようなものがございまして、水兵さんに尋ねると、揺れたときにイスが散乱しないよう、引っ掛けておくものだそうです。右のようにですね。
あぶくま のお便所。普通です。男性用と女性用がございましたが、普段でも分かれているのかどうか、聞きそびれました。授乳室なんぞも用意されていましたが、一般公開のために部屋をひとつつぶしたのだと思われます。
洗面所。
甲板に出ると、絵にかいたような横浜風景。
さわぎり 方面を臨む。
さわぎり のボート。
あぶくま 艦首の76mm速射砲。右はその弾丸。さわぎり と同じです。
旗置き場と、ブリッジ内の操縦桿。前進後退をコントロールします。
さわぎり に戻って、退艦します。通路に、すべりどめが施されているのに気づきました。甲板で滑ると生死にかかわるからでせうね。右は錨。
ゴムボートが2艘。
出口のテントで観艦式記念スタンプを押して、会場をあとにしたのでございます。
待ち時間がかなりありましたが、2隻で1時間半ほど楽しませていただきました。
んでもって、埠頭を出たのが4時。電灯艦飾は6時から。まだ2時間ほどあります。北朝鮮の不審船が展示されている 海上保安資料館 というのも近くにあるのですが、疲れてしまったので ワールドポーターズ でアッサムティーとチーズケーキ、さらに 赤レンガ倉庫 でカフェラテをいただきまして、老い先短い身にはもったいなくも、時間をつぶしたのでございました。
そして、午後6時。再び海岸にまいりました。ぇえー、手前が あぶくま、奥が さわぎり でございます。横須賀にはもっとたくさん停泊していますから、きっと壮観でございましょう。
いちおう、お約束の横浜夜景。
パシフィコ付近から。左手にはぷかり桟橋旅客ターミナル。
瑞穂埠頭の まつゆき と あすか。
大観覧車に別れを告げ、帰路についたのでございます。
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