更新 | 2004/05/23 |
公開 | 2004/05/07 |
撮影 | 2004/03/09 |
えー、3月に 飛鳥 に行った翌日、平城宮跡にまいりました。
小心者の私は、つい奈良市内のビジネスホテルに宿泊したわけですが、ホテルの朝食は高いので、喫茶店のモーニングにすることにして、さっさとチェックアウトしたのでございます。貧乏人なのであります。
[奈良公園の鹿] |
奈良県庁に向かうことにして、興福寺を抜けます。右の写真は1974年撮影ですから、約30年前の鹿です。奈良公園の鹿の寿命は15〜20年だそうですから、この鹿さんは、もうお亡くなりになっているに違いありません。合掌。ちなみに、野生の鹿は10〜15年の寿命だそうです。
[興福寺 2004年3月9日] | |
[興福寺 1974年3月11日] |
高いところから市内を眺めます。県庁の屋上は、穴場なのでございます。30年前と変わらず、日章旗がはためいております。あ、ペントハウスがちょっと変わったようですね。
[奈良県庁屋上 2004年3月9日] | [奈良県庁屋上 1974年3月19日] |
東には東大寺大仏殿の屋根が見えます。2004年版では、左に邪魔な建物が写っていますが、どうやら県庁が拡張されたようです。邪魔です。
[東大寺大仏殿 2004年3月9日] | [東大寺大仏殿 1974年3月19日] |
30年前の写真ですが、大仏殿とその中です。大仏殿は751年に創建されましたが、火災で2度焼失し、現在のものは1708年に再建されたもので、幅は創建時の約2/3だそうです。
[東大寺大仏殿 1974年3月11日] | [大仏 1974年3月11日] |
南には興福寺も見えます。
[興福寺五重塔 2004年3月9日] | [興福寺五重塔 1974年3月19日] |
30年前の写真ですが、若草山と近鉄奈良駅ビルです。近鉄奈良駅は地下駅になっております。
[若草山 1974年3月19日] | [近鉄奈良駅ビル 1974年3月19日] |
「古都奈良の文化財」は、世界遺産に指定されています。東大寺・興福寺・春日大社・元興寺・薬師寺・唐招提寺の5寺1社と、平城宮跡・春日山原始林の8つの資産で構成されています。これは興福寺にある「世界遺産」の石碑。
[世界遺産の石碑 興福寺] | [鹿の糞] |
えー、大まかな地図です。近鉄奈良からバスに乗りまして、一条通りを西に行き、「平城宮跡」で降ります。地図の赤いルートです。近鉄駅前のバス停はあちこちに分散しておりまして、平城宮跡経由西大寺行きは、駅から少々離れております。
で、「平城宮跡」で降りると、すぐ前が遺構展示館になっております。平城宮跡はものすごく広くて、施設も分散していますが、どこでも案内図がもらえます。表が日本語版、裏が英語版です。あ、もしかしたら逆かも知れません。あはは。
遺跡のあちこちにボランティアの方がおられまして、平城宮の歴史や発掘・復元の状況を説明してくれます。
[平城宮跡散策マップ] | [Nara Palace Site Visitor's Map] |
発掘したところが、そのままの形で展示されており、出土品(複製)の展示もございます。
[遺構展示館内] | [出土品(複製)] |
発掘現場に屋根をかぶせたような感じですね。
[遺構展示館内] | [遺構展示館内] |
宮内省は復元工事中です。
[宮内省復元建物] | [宮内省復元建物] |
第二次大極殿跡。大極殿は建て替えられたのだそうです。第一次大極殿は復元工事が進んでいますが、第二次の方は土を盛って、広さが分かるようになっています。
[第二次大極殿跡] | [第二次大極殿跡] |
1976年にここを訪れたときは、盛土の上に松の木が1本立っておりました。
[大極殿跡 1976年6月6日] | [松の木 1976年6月6日] |
[若草山を臨む 1976年6月6日] | |
[建物の配置図 1976年6月6日] |
[大極殿跡 1976年6月6日] | [のどかな農村風景 1976年6月6日] |
だだっ広い芝の上を歩いて行きます。
[第二次大極殿跡] | [第二次大極殿跡] |
第一次大極殿の復元工事をやっております。このでかい建物の中で大極殿を建てておるわけです。
[第一次大極殿復元工事建屋] | [第一次大極殿復元工事現場] |
手前の低い建物の中央に、一般公開施設がございます。入場は無料です。映像や展示がございます。トイレはありません。2階に上がって展望テラスに出ると、北側から工事の搬入口が見えます。「平城宮跡第一次」と書かれた建物は木材保管庫。「大極殿正殿復原」と書かれた建物は、木材加工場になっており、加工場のようすも眺めることができます。
[中央手前が一般公開施設] | [工事搬入口] |
案内書です。
[表紙側] | [中面] |
南側からは、遠くに復元された朱雀門が見えます。平城宮跡は近鉄奈良線が東西に走っており、朱雀門は線路の向こう側にあります。
[遠くに朱雀門] | [門の手前に近鉄線] |
先に平城宮跡資料館にまいりました。ジオラマや発掘品の展示がございます。かわいいオサーン人形がありました。「木偶の坊」でございます。
[平城宮跡パンフレット] | [木偶] |
こんなものもありました。さすが奈良ならではでございます。「鹿せんべいツイスト」がテーマソングだという若草鹿之助って、いったいだれでしょう?
[イベントのご案内] |
--- と書いておったのですが、なんと、5月18日に 若草鹿之助さんご自身が、蛞蝓伝言にご来訪あそばされました。わしと同様、エレキ中年というか、エレキ老人のようでございます。ご自分のウェブサイト「若草鹿之助の鹿せんべいパラダイス」をお持ちで、謎の歌「鹿せんべいツイスト」も、ここで聞くことができます。
んでもって、朱雀門に向かいます。踏切です。西大寺・大阪難波方面を見たところ。線路の左に朱雀門があります。
[近鉄線路] | [朱雀門 北東から臨む] |
反対側。正面です。門の向こうに第一次大極殿の復元工事建屋が見えます。
[朱雀門 東南から臨む] | [朱雀門 南から臨む] |
あ、「朱雀門」は「すざくもん」と読みます。東が青龍、北が玄武、西が白虎、そして朱雀が南の守護神でございます。このへんにイラストがございます。
屋根の四隅には、何やらきんきらした鈴のような鐘のようなものがぶら下がっております。
[表札] | [きんきらりん] |
朱雀門から南を覗きます。空き地です。幅74mで、当時はこの幅の道路(朱雀大路)が、大和郡山 あたりまで続いていたそうです。この左手に「ならシルクロード博記念館」というのがあります。
[朱雀門から南を見る] | [世界遺産の石碑] |
石碑がございます。ゆーめーな「あおによし...」と「いにしへの...」です。 「あおによし...」は万葉集 巻三 328 小野老(おののおゆ)の歌。「いにしへの...」は小倉百人一首 61 伊勢大輔の歌であります。
[あをによし 石碑] | [いにしへの 石碑] |
朱雀門から約1km。東院庭園にまいります。途中、線路ぎわに兵部省跡がございます。
[兵部省跡] |
春の陽気の中、東院庭園に着きました。復元されたものです。
[東院庭園] | [東院庭園] |
屋根の上には金色の鳳凰。角度を変えて見ると、なかなか興ざめでございます。すぐ向こうにボーリング場があるようです。
[鳳凰] | [ピンと手] |
平城宮跡は、これにておしまい。
ここまで来ると、すぐ近くに法華寺があります。尼寺でございます。ちょっと寄ってみました。
[案内書] |
池の上になんか建ってます。前にきたときはありませんでした。1976年撮影の写真では、池の向こうに鐘楼が見えます。
[池の上に建っている] | [昔の池 1976年6月6日] |
鐘楼。このお寺には横笛像という、恋文を固めて作ったという紙像がございます。ホンモノは本堂で見ることができます。
[鐘楼] | [横笛堂] |
本堂でございます。録音テープで解説が聞けます。
[本堂 2004年3月9日] | [本堂 1976年6月6日] |
折から別の建物で「雛人形展」というのを開催しておりまして、いろんなお人形さんが飾られておりました。おばさんばっかりだった。
すぐ近くに、海龍王寺というのがあります。ついでに覗きました。門から覗いただけです。
[海龍王寺] | [境内] |
ここには国宝のミニ五重塔があります。えー、1976年撮影でございます。
[海龍王寺 1976年6月6日] | |
[五重塔 1976年6月6日] |
ここからバスに乗って、「西大寺」に出ます。西大寺というのは、東の東大寺に対する西の西大寺なのであります。西大寺というのは岡山にもございますので、駅名は「大和西大寺」となっております。
[西大寺東門 2004年3月9日] | [西大寺南門 1976年6月6日] |
伽藍配置図でございます。
[伽藍配置図] |
西大寺は、奈良六大寺のひとつに数えられています。法隆寺・興福寺・唐招提寺・薬師寺・東大寺・西大寺 でございます。
[本堂] | [四天金堂] |
西大寺は、奈良六大寺のひとつに数えられています。法隆寺・興福寺・唐招提寺・薬師寺・東大寺・西大寺 でございます。
[池] | [観音さま] |
幼稚園もございます。手水の花がかわいいですね。
[西大寺幼稚園] | [手水] |
いろいろ願かけをなさっておられます。中段 右からふたつめが怪しいです。
[拡大してみましょう] |
というわけで、西大寺駅前で夕食をとり、近鉄京都線にて京都に出て、新幹線で帰ってきたわけであります。るんるん。
えー、最後に関係リンク集でございます。
世界遺産 平城宮跡