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トップは Oh!X の創刊号です。特集に「正真正銘の Oh!CZ SPECIAL」ということばが見られますが、実はその前の Oh!MZ 時代に、Oh!CZ という特集を組んだことがあったからですね。Xシリーズの最初の機種 X1 が発売されたのは1982年11月でした。NEC が PC、富士通が FM、そしてシャープが MZ だったわけですが、X1 人気と共に、時代は MZ から X すなわち CZ に移っていったのです。
初代 X68000 が発売されたのは1987年2月。でも、アプリケーションのソフトウェアは標準添付のワープロ(WP.X)と、Gradiusしかありませんでした。でもでも、夢がいっぱい詰まっておったのでございます。Oh!MZ における X68000 の位置はしだいに大きくなり、やがて本家を乗っ取って Oh!X と改題されるにいたったわけです。
創刊号の表紙は Nagasawa Shigeru さんで、Oh! MZ からのイメージをそのまま引継いでいます。改題前から X68000 の記事はたくさん掲載されており、X68000 BASIC入門(中森章)は第5回を迎えています。また新規に 人類タコ科図鑑(祝一平)の連載が始まっています。定価は540円でした。
副題に「MZシリーズ,X1/turbo,X68000&ポケコン」とあるように、X68000 だけの専門誌ではなく、シャープのいろんな機種の情報が混在しております。表紙は、4月号から Matsubaguchi Tadao さんに変わっています。
4月号では、1987年度 GAME OF THE YEAR も発表されています。
作品賞 | 三国志 | 光栄 | 396票 |
ゲームデザイン賞 | イース | 日本ファルコム | 72票 |
オリジナルシナリオ賞 | マンハッタン・レクイエム | リバーヒルソフト | 102票 |
テーマ音楽賞 | イース | 日本ファルコム | 330票 |
グラフィック賞 | スペースハリアー | 電波新聞社 | 129票 |
特殊効果賞 | リバイバー | アルシスソフトウェア | 84票 |
主演キャラクター賞 | 優子 (無幻戦士ヴァリス) | 日本テレネット | 45票 |
助演キャラクター賞 | ロード・ブリティッシュ (ウルティマIV) | ポニー | 12票 |
Oh!MZ賞 | BROAD SWORD | Oh!MZ編集室 | 87票 |
Oh!X賞 | リバイバー | アルシスソフトウェア | 89票 |
Oh!68賞 | スペースハリアー | 電波新聞社 | 1,161票 |
特別企画賞 | ぎゅあんぶらあ自己中心派 | ゲームアーツ | 114票 |
SF & ファンタジー賞 | ジーザス | エニックス | 18票 |
インテリジェント部門賞 | 上海 | システムソフト | 189票 |
ビデオゲーム賞 | スペースハリアー | 電波新聞社 | 330票 |
移植外国ゲーム賞 | ウルティマIV | ポニー | 57票 |
底抜け脱線ゲーム賞 | 該当作なし |
Oh!68賞の「スペースハリア」がぶっちぎりですね。奥へ奥へと走っていくゲームで、シューティングの新しい視点を提供してくれました。その後「ハリアでっせ」というアニパロもののパッチが発表されまして、これもなかなか楽しかったでございます。