更新 | 2005/03/24 |
公開 | 2005/03/20 |
撮影 | 2005/03/19 |
ぇえー、「トヨタ博」とか「ロボット博」とか言われている「愛・地球博」の内覧会に行ってきました。内覧会とは言え、数万人の人が押しかけ、たいへんな混雑でございました。
これがチケットで、定期券サイズです。0.4mm角のICチップが内蔵されているそうですが、何が記録されているのかはわかりません。
ぇえー、これは日立製で、38桁までの数字が記録できるそうで、入場券の個別IDとかパビリオンの予約情報とかのようですね。
[世界最小の無線認識ICチップから広がる大きな可能性 − 日立評論 2004/01]
[日立の0.4ミリチップが愛知万博の入場券に − IT Media News 2002/11/19]
[愛・地球博(愛知万博)ICタグ内蔵入場券 − トッパン お客様導入事例]
朝8時10分に名古屋市内のホテルを発って、地下鉄に乗り、「藤が丘」駅からリニアモーターカー(通称リニモ)で「万博会場」駅に行こうとしたのでございます。Yahoo! の路線検索では、9時18分に会場着の予定だったのですが、「藤が丘」駅はリニモに乗ろうとする人であふれ返り、わしたちが行ったときで30分待ち、その後もどんどん人が増え続け、あれよあれよと1時間待ちくらいまでいったようです。 満員の車両に乗って無理な姿勢で苦しんでおりましたところ、途中駅で乗ってくる人がおられまして、重量オーバーで発車できないという騒ぎがございました。わはは。「ブザーの鳴っているドアは、降りてください」というアナウンスがあったのですが、鳴ってたのは「ぴよぴよぴよ」てな感じの鳥の声のような電子音で、決して「ブザーの音」ではございませんでした。
この写真の真ん中へんの青や緑や黄色の物体がリニアモーターカーです。3両編成で、定員244人。最大400人程度だそうで、1両の車体重量が17.3t。これ1両でも27.5tを超えると動かなくなるんだそうです。あ、リニモは、塗装が間に合わなかったのか、真っ白な車両も走っておりました。あはは。
このリニモは、国内初の実用常設磁気浮上式リニアモーターカーだそうで、鉄車輪式(浮上しないで車輪で走る)は、都営地下鉄大江戸線のほか、大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線、神戸市営地下鉄海岸線、福岡市営地下鉄七隈線に採用されているそうです。
で、ようやく「万博会場」駅に到着し、北ゲートから入ろうとしたわけです。ところがここもたいへんな混雑。入場ゲートでは、入場券を自動改札につっ込めばゲートが開くのですが、その前に空港同様、対テロリスト金属探知ゲートがございまして、空港と違うのは皆さん不慣れでとても時間がかかるということでした。あはは。
左の写真が外からゲートを見たところ。右は中からゲートを振り返ったところ。手前のゲートが普通の自動改札で、その向こうで持ち物検査をやっております。
さて、ゲートを入ると、お姉さんやおばさんが、会場マップをくれます。両側には記念グッズ等の販売店がございまして、真ん中にインフォメーションがございます。インフォメーションは、こんなロボットも活躍しております。「アクトロイド」という名で、なんと名古屋弁で尋ねると中国語でご返事するという、なかなかのスグレモノです。
こーゆーアンドロイド型ロボットは、若くてきれいなお姉さんタイプが多いようですね。
会場はぐるりとボードウォークの回廊がめぐらされておりますが、そこをトラムという重い車両が通るもんで、早くも材木が割れて、ところどころ金属のカバーで補修しているんだそうです。トラムには、写真の赤い帽子かぶった兄ちゃんのように、「そこのけそこのけトラム様のお通りだいっ」と叫びながら先導する兄ちゃんまたは姉ちゃんが付属しています。
これが北口側から会場内正面を見たところ。こちらの長久手会場とあちらの瀬戸会場を結ぶゴンドラが通っていますが、「市民パビリオン」とかあるようですが、あちらの会場にどれほどの人が行くのか、疑問ではあります。わしたちも行きませんでした。
ぇえー、いきなり「モリゾー・キッコロメッセ」です。ここは「光未来展」とか「プロトタイプロボット展」とか、短期展示が予定されています。内覧会では「モノづくりランド シンフォニア」というお子さま向けの展示催事がございまして、これは開幕から1ヵ月開催されるようです。
外ではモリゾーとキッコロがサービスしています。相変わらず、モリゾーの目が無気味です。
んで、ロボットステーションです。なぜだか分かりませんが、館の前には象やシマウマやサイやキリンがいます。
かえるちゃんのようなものも、蝶ネクタイ締めて働いていました。
あとで知ったのですが、この建物は、愛知県児童総合センターをそのまま使ったもののようです。
ここに「ロボットステーション」と「わんぱく宝島」があります。 入ると、いきなり園山先生のマンモスです。ロボットステーション側のインフォメーションは、キティちゃんでございます。
ここはいろんなロボットのデモがあります。まずはナレーターのお姉さんロボット。北口ゲート インフォメーションのロボットもそうですが、人間に似ていてちょっと違うというところが不気味です。
こちらは恐竜型二足歩行ロボットパラザウロロフス型。。
NECのチャイルドケアロボットPaPeRo。虚ろな目が無気味です。右は三菱重工の接客ロボットWakawaru。ジェイソンというか蓮というか・・・不気味です。
下は、PaPeRoに遊ばれるお姉さんと子どもたち。
警備ロボットALSOK。ふだんは左のように案内ロボットのふりをして、体を180度回転させると、右のようにマシンガンとバズーカ砲を装備した戦闘ロボ・・・ではなく、暗視カメラや各種センサを装備した警備ロボットになるんだそうでつ。
左は警備ロボット、ムジロー・リグリオ。右はロボットというか、次世代インテリジェント車椅子TAO Aicle。
松下電工の清掃ロボット、スイッピー。不気味くんを乗せている。
こちらは富士重工の清掃ロボット、スバル ロボハイター RS1。
6月9日〜19日、モリゾー・キッコロメッセで開催されるプロトタイプ・ロボット展に登場するロボットたちの紹介。
最後に、珍しいものを見ました。1970年の大阪万博 フジパンロボット館で活躍した音楽ロボットです。
実は、これも愛知県児童総合センターに移設されていたものをそのまま展示しているようです。
観覧車がそびえております。
こんな小屋がございました。反対側には「ゲゲゲの鬼太郎」お化け屋敷もありました。
それでは、主なパビリオンの外形紹介です。待ち行列が長くて、中には入っておりません。
まずは三菱未来館とワンダーホイール展覧車。
展覧車ってぇのは、こんな風になってます(左)。中で何をやっているのかは知りません。右はJR東海。
ワンダーサーカス電力館と、ガスパビリオン。
左は奥がトヨタグループ館で手前が日立グループ館。右は地元企業共同出展の夢みる山。
三井・東芝館と日立グループ館。日立は夜が美しいです。建物の谷間に、上から水を流してライトアップしています。
ガスパビリオン展望台から見たトヨタグループ館。右は愛知県館。
バイオラングというのは、壁面に植物を植えて不気味にしたものです。この通路は無料で通れます。待ち時間もありません。
実はここでチケットを配布しておりましたので、何だか分からずゲットしました。テーマ館の入場予約券でした。時間指定があって、「16時40分集合」となっておりました。
手前はワールドレストラン。昼食をここで食ったわけですが、30分待ちました。挙げ句、「ご飯が届かないので、返金します」だそうで、私は、和食コーナーで稲荷寿司のついた「山菜そばセット」の食券を買っていたわけですが、ご飯がなくて稲荷ができないので、「100円返金またはドリンクに変更」だそうです。ドリンクは250円です。和食コーナーとはいえ、リーダーの兄ちゃんはアクセントの変な外国人で、朝鮮語のような中国語のような言語で厨房に指示を出しておりました。厨房の人は日本語が分からないようです。私はドリンクに変更してもらったのですが、「アクエリアス」ということばが分からないらしく、何度も聞かれました。なかなかおそろしいです。
愛知博は、弁当の持ち込みが禁止されています。食中毒のおそれがあるからだそうですが、小中学校の動員については持込みを認めています。勝手なもんですね。 レストランの席数は6,000ほどだそうです。きょう(3月19日)で入場者が5万人ほどだそうですが、会期180日間の動員目標が1,500万人で、平均83,000人。ピークでは1日20万人を超しそうですから、とても足りません。高くてまずくて待たされる上、ことばも怪しいという、最悪のレストランとはいえ、食事にありつければラッキーかも知れません。
ちなみに大阪万博では、1日最高 835,832人で、この記録はまだ破られていないそうです。
[万博の一番長い日]
さて、テーマ館ですが、グローバルハウスと呼ばれておりまして、ブルーとオレンジに分かれておりまして、わしたちの券はブルーの方でした。予約券に時間が指定されているにもかかわらず、それからさらに長時間待たされ、ソニーのコマーシャルを数分見せられて、16:9 の画面を3面つないで48:9の超ワイド画面にしたものに三原色のレーザーを使ってビデオを投影するわけですが、ただそれだけです。画面は美しいです。でもそこに映される映像に新鮮味はありません。やたらとソニーを連呼します。要するにソニーの商品デモです。
万博会場は、もともと愛知青少年公園という公園で、温水プールやアイススケート場などの施設があったそうですが、万博終了後、また元に戻せるよう、いくつか元の施設の一部が残されています。ウォータースライターが、テーマ館に食い込んでいたりします。
ブルー、オレンジの両コースとも、最後はマンモスです。マンモスの頭部がガラスごしに見られるというだけのものです。来場者は二列のムービングウォークに乗せられ、強制的に移動させられますので、じっくり見ることはできません。マスコミ以外は撮影禁止になっております。なぜ禁止するのか分かりません。ちなみに、これは精神を集中させて念写したものです。疲労のためちょっと不鮮明です。
会場の広さは、1970年大阪万国博の半分くらいだそうです。かなりの部分が森林です。 人気の「サツキとメイの家」は林の中にあります。かえで池とめだか池を越えたひょうたん池のほとりです。
左はかえで池。右は休憩所のゴミ箱です。何種類か分かりませんがたくさん分別して捨てないといけないようです。面倒ですね。
で、これがサツキとメイの家です。中に入るにはローソンで予約する必要があり、毎日800人しか入れないそうです。もちろんわしたちは外から眺めるだけでした。
左上を除く3枚は、近くの展望塔から撮影したものであります。
モニターしょって、行列待ちの人に元気いっぱい愛想をふりまくカナダの女性。
左はトカゲとヘビの剥製対決。これはチュニジア館の展示ですが、まだぜんぜん準備ができておりません。順調におくれているようです。
右はヨルダンの岩塩のかけら。なめてみると、確かに塩からい。会期中、100万人くらいの人がなめるのではないかと思います。あはは。
外国出展エリアは「グローバル・コモン1〜6」という名称なのですが、これでは何のことか分かりませんね。素直に「アジア・ゾーン」とか「オセアニア・ゾーン」とかにしてくれれば良かったのにね。
愛・地球広場のステージ。屋根とスクリーンが見えます。こちらのスクリーンはPanasonicです。
会場内に風船がたくさんあります。池で行うイベントの演出に使うようです。
アサヒビールがカフェテリアを出店しておりまして、夕食はそこで食したわけですが、お客さんの数が少ないにもかかわらず、全然流れない。まだ店員の訓練ができていないようです。
このカフェテリアから こいの池の水上イベントが臨めます。風船や噴水に映像を当てて、こんなことをしていましたが、ストーリーがさっぱり分かりませんでした。左のお猿さんが風船で、真ん中が噴水のカーテンです。
会場はグローバル・ループと呼ばれる回廊でつながっているのですが、これが2階にあるわけです。各エリアに行くには、これを登ったり降りたりしなければならず、なかなか疲れます。
結局19時30分の閉場までいたわけですが、藤が丘行きのリニモに乗ろうと北ゲートを出てみれば、例によって長蛇の列。幸い反対方向(万博八草)行きが空いていたので、そちらに乗って、名古屋駅にたどり着きました。新幹線が満席で、結局22:09発の終電で帰宅したのでありました。
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