更新 | 2004/05/13 |
公開 | 2004/04/29 |
撮影 | 2004/03/12 |
えー、3月に浜松の航空自衛隊広報館に行ってきました。
浜松の航空自衛隊は、ブルーインパルス誕生の地として有名でございますね。東京オリンピックで大空に五輪を描き、大阪万国博では EXPO'70 の文字を描きました。F-86FからT-2に機体が変わった1982年、ブルーインパルスの基地も浜松から松島に変わりましたが、いまだにブルーインパルスというと浜松が想起されます。
下の写真は浜松駅近くのアクトシティ・ホテルオークラ35階からの眺望です。矢印がたぶん広報館で、その左右に伸びている茶色のところがたぶん滑走路ではないかと思われます。
朝10時に、浜松駅前ターミナルから、広報館行きの直通バスが出ておりまして、これを逃がすと方向音痴の私は大変なことになるので、オークラに前泊したわけです。
バスは空いておりまして、30分ほどで広報館に着きました。降りるときは私1人だったような気がします。もしかしたら2人だったかも知れません。なにしろ、もうひと月以上昔のことなので、記憶があやふやなのです。あはは。
[広報館看板] | [初代ブルーインパルス機 (F-86F)] |
建物は左の本館と右の格納庫に分かれておりまして、本館の左手には屋外展示もございます。入場無料でございます。そして、これがA4/3ッ折4色両面印刷の見学案内でございます。
[外面] | [中面] |
さらに、2階には「全天周シアター」がございまして、受付で入場整理券をもらいます。1日6回上映です。客席が階段状になっております。
[入場整理券] |
たぶんガラ空きだろうと思って上映ギリギリに入ったのですが、なんと超満員。お年寄りがどっさりお座りになっておられます。ここ航空自衛隊浜松広報館は、浜松の観光名所となっておるようで、団体観光バスで来られていたのでございます。
最前列に空席がございまして、そこに座ったわけですが、座席は倒せるようになっておりまして、ほとんど上を向いた状態で見たのでございます。空から見た日本という感じの映画でございまして、画面は大地を見下ろしているわけです。しかしながら、私はスクリーンを見上げておるわけですね。裏返しに見てることになります。とても気持ちが悪かったです。げろげろ。
格納庫展示はなかなかすごいです。記念写真用にパイロットの制服の無料貸出しがありまして、お子さま用もございました。またいくつかはコックピットに入ることもできます。
上から吊られているのは、三菱零戦でございますね。五二型のようです。上野の国立科学博物館にあるのは二二型でございますね。zero-fighter.com の Meet to Existing Zero Fighter! リストによれば、広報館にある機体は、国内では最良の状態にあるようです。なかなか美しい機体です。
こちらは、懐かしのノースアメリカンF-86セイバー です。左がF-86F、右がF-86Dですね。子どものころに買ってもらった「世界の航空」とかいう本に、構造図解が載っておりました。F-86Dの鼻にはレーダーが搭載されておるのでございます。セイバーというのは、サーベルのことだそうです。
North American F-86F Sabre | North American F-86D Sabre |
2代めブルーインパルス 三菱 T-2 でございます。2人乗りの練習機ですが、国産初の超音速機でございます。
コックピットに入るときは、まず土足で座席に立って、それから体をすべりこませるのでございます。私は上品なので、土足で座席に立つということに抵抗を感じてしまったのでございますが、無事、乗り込むことができました。操縦桿も多少動きますが、飛ぶことはできません。あはは。
F-86F | F-104 |
ところで、いろいろ見ているうちに、おもしろいことに気がつきました。機体に字がいっぱい書いてあるのでございますよ。英文だけでなく、日本語でも書いてあるわけです。「踏むな」とか「危険」とか「○○の燃料を使用せよ」とか「バッテリーの位置は○○」とかですね。不時着時に救助する人のための注意書きもあります。
戦闘機だけではございません。これは対艦ミサイルの「持つな」。不用意に翼部分を持つと、歪んじゃったりして、あさっての方向に飛んでいっちゃうと困るからでしょうねぇ。
んでもって、なかなか美しいエンジン内部。これが空気を取り入れる側なのかジェットを吐き出す側なのか、さっぱり思い出せません。情けないですね。あはは。
フライトシミュレータでございます。
じつは乗りたかったたのですが、その前に本館3階で簡易シミュレータを試したところ、このような結果になっておりまして、恥ずかしいのでやめました。あはは。
本館には、バルカン砲や対空砲なんぞも展示されています。
[銃身を6本束ねたバルカン砲] | [その20mm機関砲弾] |
[バルカン対空砲] | [30mm対空砲] |
さて、屋外展示です。F-104 は本館と格納庫の間。それ以外は本館の西側に展示されています。ちなみに館内は禁煙なので、私はしばしばここに参りました。ヘリの左手に見えている怪しげなものは、お子さま用遊具です。
3階には飛行場の見える喫茶店がございます。軽食もございます。1階の売店には自衛隊饅頭ほか、いろんなみやげ物を売っております。こんなものを買ってしまいました。携帯ストラップです。海上自衛隊さんもありました。
帰りは「泉四丁目」バス停から「せいれい」経由「浜松駅」行きに乗りました。広報館を出て基地を左に見ながらずーっと歩いていくわけですが、結構距離がありました。20分以上かかったように思います。小雨が降ってまいりまして、余計に長く感じたのかも知れません。バスは20分間隔くらいで出ております。ちなみに「せいれい」は「聖隷病院」のことです。
というわけで、「踏むな」「持つな」に、いたく感動したのでございますが、ヲタさんの間では当然というか、周知の事実のようでございます。
情報をお寄せくださいました がらんどう 様によれば、
いわゆる「バカヨケ」「フールプルーフ」のために書いてあるようですね。
戦前は当然横書きは右からなので ナムフ となります。
かつて、旧軍関係で、「ナムフの会」というサイトも有ったようです。ただし、正確には戦前は右流れというのもありますが、自動車の看板が前から流して描くのと同様、ひこうきの主翼は内側から始まる、外側から始まる、ということで ナムフ、ナルノ という表記が出てきてしまうようです。
内側始まり、外側始まり、については調べたことが無いので、製造メーカーによるのか(三菱、川崎、中島など)現地部隊での作法によるのか、不明です。
海軍機より陸軍機のほうが大きく描いています。
[五式戦I型乙] | [疾 風] |
--- だそうでございます。
がらんどう 様には厚く御礼申し上げると共に、 |
えー、最後に関係リンク集でございます。
航空自衛隊 浜松広報館