なみおと ピタピタ ふしぎな しまに
たまごが ひとつ たった ひとつ
ぽつんと ひとつ ありました
だれも しらない 朝もやに
さよしさ 風も ふきましたおひさま ピリピリ ふしぎな しまで
たまごが ひとつ たった ひとつ
めりべと すこし われました
だれも しらない 昼さがり
じいぜえ せみも なきましたゆうやけ ヒロヒロ ふしぎな とりが
ぴよぴい いちわ たった いちわ
じんわり やっと 生まれます
だれも しらない 入り日前
つらりら 木の葉 おちましたみかづき ピケピケ ふしぎな とりは
ぱたはた つばさ たった 三ど
すうっと 空へ 消えました
だれも しらない よもすがら
きんきら 星に なりました
五里さん作の連作詩「たまご物語」その1(FPOEM MES7-#17667)に曲をつけたものです。昨年秋にメロディはできていたのですが、アレンジして完成させるのにずいぶん時間がかかってしまいました。【作詞者のメッセージ】 五 里
本作品はたまご物語シリーズの第1作でございます。シリーズ化の予定も立たないうちに「その1」とタイトルに付けてしまいました。2001年2月現在4作品がリリースされています。ネタが続けば「その13」まで書きたいと夢想しています。【作曲者のメッセージ】 小田 明男 (氏名)誰も知らない南の島にあったたまごの運命はいかになりますでしょうか。どうぞ不思議な世界をお楽しみください。三日月と一際明るい金星を見上げて気分でご鑑賞いただければ幸いです。
試作品をお聞きになった約2名の方から、「ドラえもん」のような雰囲気だというような感想をいただきましたが、似ているかも知れません。【編曲者のメッセージ】 蛞蝓なめちゃん (汚名)
風が「さよしさ」とか、「めりべ」と割れるとか、蝉が「じいぜえ」鳴くとか、木の葉が「つらりら」落ちるとか、五里さんの言語感覚は尋常ではありません。楽器で対抗してみましたが、負けました。【WRD作成者のメッセージ】 御神籤おみちゃん (人名)
絵にするとイメージが固定されてしまうので、歌詞追いだけにしようかと思いましたが、やっぱりさびしいので、てきとーに描いてみました。ふしぎな鳥というと、まず想起されるのは、ピンポン玉のような目がかわいいビッグバードなわけでして、実はカナリアなのだそうです。で、カナリアのような鳥のようなものを描いてみたのでございます。