白い砂の渚

誰もいない渚 ひとりたたずむ秋
潮の香りによみがえる 還らない夏の日
蒼い空の彼方 渚の潮風と
波に消えた恋の炎 白い砂の渚
きらめく水面に 浮かぶ面影と
ふたりで走った 白い砂浜
想い出よふたたび
たった一度君と かさねた唇が
今も熱く君を求め 呼ぶよ 白い砂に

(せりふ)
どこへいってしまったんだよ、君は。
帰っておいで、ぼくの胸に。早く。

遠い空の彼方 光る蒼い星
それは忘られぬ 君の瞳
想い出は還らず
きらめく星屑に 白い砂も光る
今も熱く君を想う 白い砂の渚

「太陽の渚」に続く競作第二弾でおます。今回は NAoKI さん作詞に WACA さん作曲による、加山雄三ごっこでございます。WACA さんのアップロードされたデータが、作曲者自身によるレファレンス版でございます。

NAoKI さんの原詞に、WACA さんが曲づけしながら、かなり書きたしたものですが、編曲段階で わしもごっそり削ったり加筆したりしました。特に原曲にある「Baby...」からの掛合い部分は加山雄三らしくないので、削りました。WACA 様、ごめんちゃい。

原曲は、１コーラスが (A) - (A)' - (B) - (C) - (A)" という構成です。問題 は音域が F3 - G#5 で、広過ぎることです。で、(B) を 同名調に移調し、(C) を削除し、(A)" をオクターブ下げてみました。でも F3 はちょっと低過ぎるので、さらに全体を三半音高くして、C minor − C Major − C minor として、全体がうまくつながるように旋律を書き換えたり書きたしたりました。弾厚作＆加山雄三 らしさを感じとっていただければ、幸いに存じます。

タイトルからくるイメージは「白い砂の少女」＝ランチャーズ なのですが、せりふが入っていることから、「夜空を仰いで」とか「ある日渚で」みたいなバラード調でアレンジすることに致しました。当然テンポは遅くなりますので、間延びしないよう、伴奏を派手にしてメロディの隙間を埋めております。また全体を３分台におさえたかったので、「君といつまでも」風に、前奏−(A)−(A)'−(B)−(A)'−間奏−(B)−(A)'−終奏 という構成に致しました。

楽器編成もストリングス、木管、鉄琴、女声コーラス、ギターで、森岡賢一郎先生の真似っこですが、ギターをアコースティックに変えたのと、ドラムとベースをちょっと派手めにしたあたりが、蛞蝓式でございます。

音色やコントローラは、General MIDI Level 1 の範囲で作りましたが、同時発音数が不足するかも知れません。調整は SC-88Pro で行いました。

加山雄三さんのシングル盤ジャケットコレクションです。あはは。