我は海の子

--- Ware wa Umi no Ko ---
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【  曲 名  】我は海の子 (尋常小学読本唱歌 明治43年7月)
【 作曲者名 】文部省唱歌 (作者不詳)
【 作詞者名 】文部省唱歌 (作者不詳)
【アーティスト】−
【データ作成者】蛞蝓なめちゃん (odasan@ma.catv.ne.jp)
【 データ形式 】標準MIDIファイル(.MID) Format 0 :Timebase=120
【 作成ソフト 】Cakewalk Professional Ver 8.0
【 対応音源 】SC-88 以上 (データ作成時は SC-88 Pro を使用)
【 画  像 】御神籤おみちゃん

文部省唱歌の中でも、現在まで広く歌い継がれている名曲です。初出が明治43(1910)年ですから、90年近く昔の歌ですね。パブリックドメインとなっていますので、曲・詞とも自由に利用できます。現在では2番、あるいは3番くらいまでしか歌われませんが、実は7番まであります。当然ですが、このデータはフルコーラス版です。原曲はテンポ126で、Eb なのですが、このデータでは、全体にゆっくり演奏しており、キーは曲を通して D → Eb → E と2回上げました。7回も繰り返すので、変化が欲しかったからです。アレンジはコーラス毎に全部変えています。面倒でしたが、なかなか楽しかったです。

歌詞は WRD で表示していますが、漢字が読めんという方のために、ひらかなでご紹介します。

われは うみのこ しらなみの
さわぐ いそべの まつばらに
けむり たなびく とまやこそ
わが なつかしき すみかなれ

うまれて しおに ゆあみして
なみを こもりの うたときき
せんり よせくる うみの きを
すいて わらべと なりにけり

たかく はなつく いその かに
ふだんの はなの かおりあり
なぎさの まつに ふく かぜを
いみじき がくと われは きく

じょうよの ろかい あやつりて
ゆくて さだめぬ なみまくら
ももひろ ちひろ うみの そこ
あそび なれたる にわ ひろし

いくとせ ここに きたえたる
てつより かたき かいなあり
ふく しおかぜに くろみたる
はだは しゃくどう さながらに

なみに ただよう ひょうざんも
きたらば きたれ おそれんや
うみ まきあぐたる たつまきも
おこらば おこれ おどろかじ

いで おおふねを のりだして
われは ひろわん うみの とみ
いで ぐんかんに のりくみて
われはまもらん うみのくに

えー、意味が分からんという方のために、ちょいと ことば の説明を加えておきま す。出典は岩波国語辞典とか広辞苑とか蛞蝓辞典とか、そんなもんです。

・とまや
苫屋。とまぶきの(粗末な)家。ちなみに、苫というのは「菅(すげ)・茅(ちがや)などで編んだ、こものようなもの。小屋や舟を覆って雨露をしのぐのに用いる」そうです。
・不断(ふだん)の花
不断草。あかざ科の二年生植物。一年中いつでもその葉っぱを食えるのでこの名があるそうです。...食い物だとは知らなかった。
・いみじき
形容詞で「著しい」とか「重大な」とかいう意味なのですが、ここでは副詞「いみじくも」と同様、「巧みな」とか「素晴らしい」とかの意味で使われているようです。
・丈余(じょうよ)のろかい
丈余は、一丈あまり。一丈は十尺で、約3メートルです。「ろかい」は「櫓櫂」で、和船を漕ぐ道具。オールみたいなもんですね。
・百尋千尋(ももひろちひろ)
「尋」は、水の深さ、縄などの長さの単位。一尋は六尺(約1.8メートル)で、左右に広げ延ばした両手先の間の距離から出た長さだそうです。「百尋千尋」は、「とっても深い」ということですね。ちなみに「千尋の谷」というときは「せんじん」と読みます。
・かいな
腕。なんや、うで かいな。
・赤銅
銅に金2〜8%、銀1%を加えた、日本特有の合金。これに緑青だの明礬だの硫酸銅だのを加えて煮沸すると紫黒色になるそうで、日焼けした皮膚の色を形容することばになっています。
・いで
感嘆詞です。「さあ」とか「いざ」とかいうのと同じ意味ですね。
詞も曲もなかなか素晴らしいのですが、6番の歌詞が気になります。相手が海賊や人喰い鮫であれば、「恐れんや」とか「驚かじ」というのは、勇気の表現だと納得できるのですが、「氷山」や「竜巻」は自然現象であり、知恵や力や勇気で対抗できるものではありません。そんなものに出会ったら、さっさと逃げるべきです。竹槍を持って B-29 を撃ち落とそうというのに似ていますね。

11チャンネルをオーケストラセットにしています。シンバルやスネアのロールは、SC-88 以上でないと音がブツ切れになってしまいます。でもドラムの ASSIGN MODE を Limited Multi に変えると、同時発音数が足りなくなりそうで、いずれにしても SC-55 では苦しいでせう。