このローレライの伝説をうたったハイネの詩に、ジルヒャーが曲をつけたのが1837年といいますから、160年ほど昔の歌でございます。日本語の詞は近藤朔風さんで、明治42年発行の「女声唱歌」に掲載されたそうです。曲も原詩も訳詞もすべてパブリックドメインとして自由に使用できます。ドイツ語では "Die Lorelei" ですが、英語では "The Loreley" と表記するようです。ちなみに日本語では「ローレライ」ですね。あはは。
で、「ローレライの岩」というのが本場ドイツのライン川下りの名所になっているわけですが、そのあたりは川幅が狭くなっているところで、川底に7つの暗礁があり、これを7人の妖精になぞらえたということです。しかし実際には岸壁と女性の像があるだけで、崖の向こうには葡萄畑が広がっており、世界三大ガッカリ名所のひとつなのだそうです。あははのは。
弦楽合奏でアレンジ致しました。怪しい独奏バイオリンも加わっております。冒頭にGMシステムオンとGSリセットを入れてあります。でも、88map や 55map で聞くと、なぜか Tremolo Strings になってしまうようです。
なじかはしらねど こころわびて
むかしのつたえは そぞろみにしむ
さびしくくれゆく ラインのながれ
いりひにやまやま あかくはゆるうるわしおとめの いわおにたちて
こがねのくしとり かみのみだれを
ときつつくちずさぶ うたのこえの
くすしきちからに たまもまようこぎゆくふなびと うたにあこがれ
いわねもみやらず あおげばやがて
なみまにしずむる ひともふねも
くすしきまがうた うたうローレライ