社会の風刺、政治の批判などが歌い込まれており、1969年ごろ、反戦フォーク華やかなりしころ、高石友也さんがよく取り上げておられました。種本は、岩波新書青版 501 の「演歌の明治大正史」(添田知道 著)という本なのですが、楽譜がふんだんに入っていて、なかなか楽しい本です。
このデータも当然同書の楽譜を使いました。高校生のころ、これを適当にアレンジしてバンドテーマにしたわけですが、やっぱり寺内タケシ --- という感じでございますね。ははは。
粋な構への帝劇に いかめし館は警視庁
諸官省ズラリ 馬場先門 海上ビルディング 東京駅
ポッポと出る汽車どこへ行く
ラメチャンタラ ギッチョンチョンデ パイノパイノパイ
パリコトパナナデ フライフライフライ
このあと、タジレた市長の批判や、満員電車、犬小屋(のような人の住居)を歌っておるわけですが、この「演歌」というのは、皆様よくご存じの演歌ではなくて、明治以降自由民権の思想を歌によって一般大衆に知らしめんとしたもので、「演説」に対して「演歌」と名づけられたものなのだそうです。ニュースを歌にしたというのもあります。