宮さん宮さん(トンヤレ節)

--- Miya san, Miya san ---

【  曲 名  】宮さん宮さん (トンヤレ節)
【 作曲者名 】大村 益次郎 (P.D.)
【 作詞者名 】品川 弥二郎 (P.D.)
【アーティスト】−
【データ作成者】蛞蝓なめちゃん (odasan@ma.catv.ne.jp)
【 データ形式 】標準MIDIファイル(.MID) Format 0 :Timebase=120
【 作成ソフト 】Cakewalk Pro Audio Ver 9.0
【 対応音源 】SC-88Pro (GS,GM 可)
明治維新の折りに、官軍の行進曲として、鼓笛隊の演奏で歌われたそうです。私の持っている楽譜には 四分音符=60くらい と書かれていますが、この演奏では倍以上のテンポを設定しました。でたらめでございます。あはは。

品川弥二郎、大村益次郎ともに、明治維新で活躍した長州人で、靖国神社に銅像が建てられています。大村益次郎は羽織袴ですが、品川弥二郎は洋服姿です。

「宮さん」というのは有栖川宮親王のことで、東征軍の大総督であられられまして、要するに幕府の残党を東へ東へと追いつめていったわけですね。この東征軍の士気を高めるために作られたのが「宮さん宮さん」で、日本で最初の軍歌だとも言われております。私の持っている「軍歌集」でも、最初のページに掲載されております。

作曲 大村益次郎 と伝えられ、JARACの作品データベースでもそのように登録されていますが、京都の芸者が、品川の詞に、当時はやっていた「トンヤレ節」をもとに曲づけしたものを、大村が鼓笛曲として編曲したのだという説もあります。

宮さん宮さん お馬の前に
ひらひらするのは何じゃいな
トコトンヤレトンヤレナ
あれは朝敵征伐せよとの
錦の御旗じゃ知らないか
トコトンヤレトンヤレナ

一天万乗の帝王に 手向かいする奴を
トコトンヤレトンヤレナ
ねらい外さず どんどん撃ち出す薩長土
トコトンヤレトンヤレナ

伏見 鳥羽 淀 橋本 葛葉の戦いは
トコトンヤレトンヤレナ
薩土長肥の 合うたる手際じゃないかいな
トコトンヤレトンヤレナ

音に聞こえし関東武士
どっちへ逃げたと 問うたれば
トコトンヤレトンヤレナ
城も気概も捨てて 吾妻へ逃げたげな
トコトンヤレトンヤレナ

国を追うのも 人を殺すも
誰も本意じゃないけれど
トコトンヤレトンヤレナ
薩長士の先手に 手向いする故に
トコトンヤレトンヤレナ

雨の降るよな 鉄砲の玉の来る中に
トコトンヤレトンヤレナ
命惜しまず魁するのも 皆お主の為故じゃ
トコトンヤレトンヤレナ

この演奏では間奏をはさんで4コーラス演奏していますが、歌詞は上記の中から3つと、明治6年ごろに作られた、当時のモダンガールを揶揄したと思われる替歌を加えました。もちろん最後の詞は品川作品ではありません。

姉さん 姉さん お前の頭に
ぐるぐる巻いたは 何じゃいな
トコトンヤレ トンヤレナ
あれは流行 はしりの束髪
イギリス結びを知らないか
トコトンヤレ トンヤレナ
んでもって、薩長土肥の官軍が勝利しちゃったために、江戸は田舎者だらけになりました。今だに。