シャープ・ファイプ版の発売に際してもこの専属の壁があって、結局、コロムビアがビクターに古賀政男作品を提供することで決着したといいます。こうして古賀メロディを歌った 森進一さんのレコードが世に出たわけですね。宮城道雄さんが亡くなったのは1956年ですから、「春の海」がパブリックドメインとして自由に使えるのは2007年からということになります。
編曲は 古屋紀 さんです。「春の海」ほどの派手さはありませんが、透き通ったエレキの高音と、柔らかいオルガンの掛け合いがみごとなアレンジです。私の持っている音源には "Guyatone Sharp Five Model" という音色がないので、ブリッジ側で弾く硬い音は Clean Guitar、フロント側の柔らかい音は Jazz Guitar を使い、リバーブをたっぷりかけてみました。オルガンはこれまた "ACE TONE" という音色がないもんですから、60's Organ をハイカットしてトレモロを設定しております。さういへば何を隠そう金隠し、Roland はエース電子工業を辞めた 梯 郁太郎 さんが新たに立ち上げた会社だったのでございます。
前作では SC-88 Pro の固有の音色を使いましたが、今回は汎用的なデータをめざしたので、GS の範囲で作りました。でも Delay なんぞを使ってたりします。SC-88 Pro で調整しましたが、GS 対応音源であれば大丈夫だと思います。