緩徐楽章(弦楽四重奏)

--- LANGSAMER SATZ for String Quartet ---
【  曲 名  】LANGSAMER SATZ for String Quartet
緩徐楽章 (弦楽四重奏のための)
【 作曲者名 】Anton von Webern
【 作詞者名 】---
【アーティスト】---
【データ作成者】蛞蝓なめちゃん (odasan@ma.catv.ne.jp)
【 データ形式 】標準MIDIファイル(.MID) Format 0 :Timebase=120
【 作成ソフト 】Mu-1 Super forX68000
Cakewalk Professional for Windows95
smfpt (SMF Format Checker)
【 画像ソース 】---
【 対応音源 】SC-88 Pro

(1998年8月公開の辞)
暑いので、銀座の日本楽器で涼んでおったところ、このような楽譜を見つけてしまいました。ウェーベルンさんが十二音にはまり込む前、1905年にお作りになった弦楽四重奏曲です。ロマン派末期のねっとりとした雰囲気がたまりません。どこかシェーンベルク先生の「浄夜」を彷彿とさせるものがありますね。

薄っぺらな楽譜の割には結構値がはりまして、税込み価格をお玉杓子の数(2335匹)で割りますと、1匹あたり約 0.81 円になります。それより痛手だったのは、演奏指示がドイツ語で書かれておりまして、つい独和辞典など買ってしまったのですが、これがなんと、楽譜の倍もしました。なんてこったい。

この楽譜はウェーベルンの死後発見されたもので、初演は1962年の5月27日、ワシントン大学弦楽四重奏団だったそうです。初録音はイタリア弦楽四重奏団の「ウェーベルン弦楽四重奏全集」だったと思います。このレコードには、同じときに発見された「弦楽四重奏曲」 --- これも1905年の作品 --- も収録されています。でも、もっと後に録音されたブーレーズ版の「ウェーベルン全集」には、どちらも収録されておりませんでした。

楽譜には、"circa 8 minutes" (約8分)と書かれているのですが、作曲者自身の指示かどうかは分かりません。上記 イタリア弦楽四重奏団の演奏は10分強で、なかなか粘ります。このデータは約9分でございます。

SC-88 Pro で調整しましたが、ビオラとチェロの音がよくないです。特にチェロはボリューム感がなくて、水に浮いた情けない うんこ のようです。うんこ はやっぱり便器の底に沈んでほしい...。他機種で聞くとかなりバランスが悪くなるのではなかろうかと思います。いっそ全部バイオリンにしてお聞きいただいた方がいいかも知れません。きゃははは。
(9月改定の辞)
先月アップロード致しましたデータについて、数ヵ所 音が違うというご指摘をいただきました。楽譜と突き合せた結果、明らかに私の入力ミスという個所もございましたが、楽譜そのものがちょっと怪しいのではないかという疑問を抱きまして、録音テープが わかめ になっていて確認できないので、あわててCDを買い求め、やっぱり楽譜も違うという結論に達しました。また、88 Pro 以外の機種で再生した場合、Solo Pizz がリセット直後のピアノの音で鳴るという問題もございました。

ご指摘いただいた個所を修正し、さらにちょっとテンポもいじったり、Solo Pizz のない音源用に、直前に Pizz Str を設定し、多少なりとも想定している音色に近い音が鳴るように致しました。前データをDLくださった皆さまには申し訳ないのですが、上記のような変更を加えて、あらためてアップロード致しましたので、お気に入りであれば再度ダウンロードいただけると幸いです。お気に召さなければ無理にとは申しませんが。

レコードも楽譜も手もとにない単身赴任の境遇にありながら、貴重なご指摘をたまわりました Dilettante X 様、ありがとうございました。