X68000 電源復活!!

2001/08/19

へっへっへ。今を去ること一年前、「大魔界村」の途中でいきなりお亡くなりになったX68000であったが、このたびめでたく復活したのであったのであった。めでたいめでたい。


満開のキット

復活には、満開製作所のATX電源接続キットを使いました。でも現在では入手不可能です。だからこの記事は電源が壊れて困っているX68000ユーザにはぜんぜん役に立ちません。すんまへん。

えー、キットは基板1枚と部品が5個。それに なまこちゃん の挿絵入り説明書が入っています。

1ATX用電源コネクタ molex 5569-20A11個
2TTL 74LS041個
3積層セラミックコンデンサ 0.1μF1個
4OSコンデンサ 100μF/10V1個
5抵抗 1/2Wまたは1/4W・4.7kΩ1個


部品のはんだ付け

まずは部品をはんだ付けするわけですが、はんだ付けなんてもう何十年もやったことがございませんで、物置から出してきた はんだごて は先が丸くてはんだがごってりと付着していて、同時に3つくらいピンをくっつけてしまいそうだったので、はんだごてを買いに行かねばならなかったのでございます。あはは。これで1,300円余支出しました。

で、部品をはんだ付けします。


X68000電源部切除

次に、X68000の電源側タワーのカバーを外し、電源を取外します。

カバーを外したところです。

A : 電源部
B : ハードディスクドライブ
C : フロッピーディスクドライブ

作業は、横に倒した方がやりやすいです。

電源から出ていたケーブルはなるべく根元で切断しておくと、あとの配線が楽です。 Aケーブル6本、Bケーブル2本、HDDが3本とFDDが3本あります。 HDDとFDDはドライブ側のコネクタを外しておくと作業がやりやすいですね。

手前に置いてあるのが、切除した電源部です。


基板に電源ケーブルを接続

X68000は、機種によって電源ケーブルが違っているそうですが、このキットはすべてのX68000/68030に対応しています。私のマシンはSUPER HDなので、外側の端子だけを使います。

14本のはんだ付けが終わったら、ATX電源を接続します。

電源は、当初会社の廃棄PCをバラして持ち帰ったのですが、よく見ると20PINのコネクタが出ておらず、結局新規に電源を買うはめになりました。S.N.E.CO.,LTD.とかいうメーカーのHP-145Nという機種ですが、選択理由は九十九電機で、いちばん安かったから でございます。3,980円+消費税でした。ATXより小型のSFXというタイプです。

スライドスイッチで115Vと230Vを切替えるようになっています。こいつの20PINコネクタを先ほどの基板のソケットにさします。付属の電源コードは両端ともアース付きで、コンセントに入らんので、物置を掘ったら、たぶんEPSONのスキャナ用ではなかったかと思いますが、片側2極の電源コードが出てきたので、それを接続することにしました。


通電

失敗すると全部ぱぁになるかも知れないので、慎重にチェックします。でも私はテスターなんぞ持合せていないので、もっぱら目視に頼るしかありません。でも実は老眼なのでよく見えないのでございます。あはは。

X68000の前面スイッチがOFFの位置にあるのを確認します。んでもって、ATX電源のプラグをそろっとコンセントに差します。

説明書では、X68000の電源ランプが赤くなると書いてあります。でも、なぜか赤緑赤緑...と点滅し、その上ポッポッとスピーカーから音がするではありませんか。あわててプラグを抜き、もういちど配線をチェックします。でも、間違いはありません。再度プラグをさします。また赤緑赤緑...ポッポッポッ...。煙が出たり変な匂いがしたり異音がするときは「満開製作所にご相談ください」と説明書に書かれているのですが、既に満開製作所はなく、私は思いきりがよいので、思いきって前面スイッチを押込んでみました。

するとランプが緑に変り、異音もなくなりました。前面スイッチで電源を切るとランプは赤くなり、また入れると緑になります。なぜかうまくいっているようです。


背面をカットして電源ケーブルを出す

取外したX68000のケースの背面にはいくつか穴があいていますが、ATX電源ケーブルを通すためにはもっと広げる必要があります。背面電源スイッチやサービスコンセントのあたりを金ノコで切断して拡張し、そこから電源ケーブルを外に出すことにしました。

手前の白いのがATX(SFX)電源。


復活!! X68000

いよいよディスプレイにつないで、動くかどうかテストします。電源を入れると、HDアクセスランプがちかちかして、しばらくすると左上に豆腐の点滅が現れました。そして、懐かしい Human for X680x0 ... という表示に続き、ドライバが読み込まれていきます。

やったぜベイビー! 復活だいっ。


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